スイーツなカレシ
喧嘩で時間開けたつもりだったのに外へ出ると校門前でソウが立っていて。
正直、今コイツと顔会わせたくねぇんだけど・・・。
しかしコイツ、なんだってこんなトコロでぼーと突っ立ってヤがんだ?
・・・とうとう本格的に養分切れか?
俺に気付いたソウが、ソウの方から話しかけてきた。
「・・・今、おもしれぇ光景、目撃・・・アンタのコーハイ、アンタのオンナ泣かせてた、ぞ。」
・・・・・・・。
全っっ然、面白くねぇだろ!!!
慌てて駆けだそうとするのを、ソウが止めた。
「待てよ。オマエにコーハイ怒る権利は、ナイ。今まで、女振んのメンドーで、アイツ等が女追い払ってくれんの黙認してたのは、オマエだろ?」
手加減ない指摘に息を呑む。
確かに、ソウの言うとおりだ。
頼んだわけじゃねぇけど、黙認してたんだから同罪だ。
いつも通りアイツ等は、俺に近づく女を追っ払っただけで・・・
俺が怒る権利はナイ。