スイーツなカレシ
私、どうしたらいいの?
そう訴えるような瞳に、言われた言葉が現実として染み込んできた。
嬉しいのと、にわかに赤くなった顔を見られンのが照れくさくて、胡桃を抱きすくめた。
胡桃はもがいたけど、見せてなんかやんねー。
「見んな。・・・俺、今すっげー情けねぇ顔してっから。」
安心したら自分の不甲斐なさに溜息が洩れた。
悪い。
俺がヘタレな所為で、胡桃を不安にさせた。
胡桃の誤解を解くために一つずつ説明してやる。
強張っていた肩から力が抜けて胡桃が俺の言い分を理解したのは伝わった。
それにほっとしつつ、俺にだって言い分はあんだよ。
「つかさー・・・最初に告ったのもキスしたのも、ずっと呼びつけてんのも俺だろーが。オマエ、俺が会いに行きゃイヤそうな顔すっし、キスだってほぼ脅しだし、オマエから連絡くれたコトは一度もねーし?明らかに俺よかケーキ目当てだよな?」
ぎゅっと抱きしめる腕に力が籠る。
「だから・・・さっき言った事が本当なら俺的にはすっげー嬉しい。」