スイーツなカレシ
ケーキアラカルト
以上の出来事を掻い摘んで胡桃に説明した。
「―――と言うワケで。多分、オマエが思ってる以上に、俺はオマエを想ってる、と思う・・・ぞ?」
無言の胡桃に不安になりつつ、チラッと視線を向けると、胡桃は涙を堪えてプルプルしていた。
ぅ・・・・泣く!?
「・・・えへっ。・・・・そんな想われてたなんて知らなくて、・・・う、嬉しくて」
照れたような泣き笑いに、身体からごっそり力が抜けた。
・・・焦った。
マジで引かれたかと思った。
胡桃が照れ隠しみたいにケーキをチマチマ切って、口に放り込む。
「でも・・・やっぱりダーリンって想像通りのヒトだった♪」
「二十代半ばのおフランス人、デスカ。」
俺、結構根に持つタイプかね。
「あ、あれは当てずっぽうで・・・」と胡桃が慌てて、ぷーっとほっぺたを膨らませた。