スイーツなカレシ

ドスドスとウルサイ足音がして、我先にと店内に飛び出してきた男二人。



気流しでも着てりゃ、立派にヤーさん親分に見える角刈りのオッサンと、スキンヘッドに額の傷がどう見ても堅気にゃ見えない若造。


二人とも180超えの上、ガタイはイイ。


ついでに厳つい。

目つきはサイアクに悪い。





「・・・スマン。親父と兄貴だ。」




とりあえず謝ってみたが、二人に覗きこまれて涙目でガタガタ震えあがっている胡桃の耳は多分素通りされただろう。









傍若無人に胡桃を覗きこんでいた二人は揃ってムンクの叫びみたいに身を捩って蹈鞴を踏んだ。







「「・・・なんなんだ・・・この凶悪にカワイイ小動物は・・・・っ!!」」





いや・・・

愕然となったアンタ等の顔のがヤベェから、マヂで。
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