スイーツなカレシ
「ザケンナ!!ヒトのオンナに手ぇ出すんじゃねぇよ!!」
我慢の限界で怒声を轟かすと、俺以上の鋭い目で睨み返された。
「「彼女だと!?断じて許さん!!」」
アア!?
怯えていた胡桃も完璧な拒否に「ふえ!?」と飛び上がった。
オロオロと不安そうな顔で二人を見上げる。
しかし、本当に愕然としたのはこの先で・・・・。
「彼方が一人占めなんて許すまじ!!家で飼うベキ!!」
「そうだそうだ!!みんなで平等に可愛がろうじゃないか!!」
・・・ヤバイぜ。
マヂで壊れとる・・・。
胡桃に対して居た堪れない気持ちで一杯になった。
その後もヒートし続ける親父と兄貴を、なんとか姉貴の手も借りて振り切り、胡桃と店を脱出した。