スイーツなカレシ

「ザケンナ!!ヒトのオンナに手ぇ出すんじゃねぇよ!!」




我慢の限界で怒声を轟かすと、俺以上の鋭い目で睨み返された。









「「彼女だと!?断じて許さん!!」」






アア!?



怯えていた胡桃も完璧な拒否に「ふえ!?」と飛び上がった。


オロオロと不安そうな顔で二人を見上げる。




しかし、本当に愕然としたのはこの先で・・・・。






「彼方が一人占めなんて許すまじ!!家で飼うベキ!!」


「そうだそうだ!!みんなで平等に可愛がろうじゃないか!!」










・・・ヤバイぜ。

マヂで壊れとる・・・。







胡桃に対して居た堪れない気持ちで一杯になった。




その後もヒートし続ける親父と兄貴を、なんとか姉貴の手も借りて振り切り、胡桃と店を脱出した。
< 205 / 229 >

この作品をシェア

pagetop