スイーツなカレシ
思わぬ賛同と激励に、目を瞬く。
「お前等・・・・」
待て待て、職人つってもケーキだぞ?
俺がケーキってのはイイのか!?
「彼方さんのご実家がケーキ屋だってのは知ってンすよ。あのケーキ、初代が作ってんでしょ?職人技、感激っす!」
「不良も一流になる方はやっぱ仕事もハンパねぇっ!」
「姐御のコーヒーも巷じゃかなり評判なんっすよ!?ってか、姐御の美貌もハンパねー。」
思いもよらない反応に肩の力が抜けた。
「なんか、・・・・・俺バカみてぇ。お前等の頭として恥ずかしくないようにって、体裁とか、外見とか下らねぇトコ拘って、な。」
コウキが二カッと笑った。
「彼方さんの格好良さはケーキ作れるからって、なんも変わらないんじゃないっすか。」
「そうっすよ。仲間にしてもケーキにしても・・・好きなモン大切にして、頂点極めようと一直線で。そういうところにみんな惚れてんですよ!」
不覚にもジンと来た。