スイーツなカレシ

sweet ring


その帰り途。




バイクで送って行く途中で近くの公園に停まって、ちょっとばかし休憩。





「で?オマエは何をそんなに拗ねてんだ?」



上機嫌な俺とは対称に何やら不機嫌な胡桃。



顔を覗きこむと、むーっと胡桃が唇を尖らせた。








「だぁってぇー・・・・みんな先輩に惚れてるって。」


「・・・あのなぁ、男同士の清い情ってもんだぞ?」


「でもでもっ、先輩のコト何でも分かっちゃってますみたいな友情が、クヤシイ・・・」







拗ね口のままうつむいてぼそっと呟く。









「先輩のコト、一番に分かってあげられるの、私ならイイのになぁ・・・」
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