スイーツなカレシ

子供みたいにつま先で砂をザカザカ蹴っている胡桃を横目に、俺は袋に手をそっと忍ばせた。





「目瞑って、手出せ。」



「へ?」





胡桃は訝りながらも俺に言われた通り目を瞑って手を出した。








「・・・ん。もういいぞ。」








「え・・・これって・・・・」





自分の指を見て目を見開く胡桃。








「飴細工だ。」






飴で作った宝石やらバラがちりばめられた指輪、だ。







コレは俺なりのケジメ。



仲間にもキチッと礼儀通せたら、そん時は胡桃にも、改めて挨拶しとこうか、てな。
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