スイーツなカレシ

恥ずかしくなって俯いて、はたっと気付く。



・・・・赤松彼方の抱腹絶倒って・・・・



ひょっとしてマイスイートくらいレアな代物じゃない?





だって赤松彼方って言ったら超硬派で、おっかない不良クン達に囲まれて一際怖い顔してんだから。



でも。

笑う赤松先輩は、鋭い目つきが柔らかくたわんで、

・・・言ったら殺されそうだけど・・・






かわいい。




場違いに胸がきゅんとしちゃったりして。



・・・てか、

そんな先輩相手に、私、かなりフラットな態度じゃございませんこと!?

いくらケーキのためとはいえ、自分の順応能力の高さに我ながら呆れる。



でもさ、これって私の所為じゃなくて、赤松先輩の所為じゃないかな。


噂ほど怖くナイし・・・寧ろ、優しいし、紳士だし・・・。


なんでだろ・・・一緒にいるの心地よい・・・。




なんて






不良の王様前にして、何、和んじゃってんのよ、私はーっ。
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