スイーツなカレシ

私は俯いたまま崩壊寸前の涙腺に力を入れて、ぐっと唇をかみしめた。



怒った先輩は冗談抜きで怖いケド、顔を上げられないのはそんな理由じゃない。



顔は見られたくない。




ダイエットしてるのに全然効果なくって。

寧ろ、なんか膨張してる気がするし。

また太ったとか言われる・・・





なのにそんな私の気も知らず、先輩は冷淡に命令してきた。




「何でコッチ見ねぇんだ。顔上げろ。」



「・・・ヤ、です」






「俺から目ぇ放してんじゃねぇよ!」






グイッと顎を持ち上げられる。





ふっくらしたほっぺたとか見られちゃうーっ!







「い・やーぁぁぁ!!!」

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