スイーツなカレシ
飛び上がって慌てて目隠し
―――のつもりで、先輩の目に掌翳して、なんか『バチン!!』ってすんごい音した。
「いて」って先輩も仰け反っているし・・・
でも見えないならイイや。
「見ちゃヤダっ!」
「ああっ?」
「直ぐに痩せるんだからっ、ホントにあっというまにスリム美人だし!!」
「は、ぁ?ちょ、待て、何言っ・・・・」
「太ったって言ってもホントにちょこっとだもん!こんなの太ったうちに入んないんだからっ!後一日もすれば元に戻る―――」
息もつかず一気に捲し立てたら、急に眩暈がした。
「っ・・・・胡桃!?」
ふらーっと倒れそうになる直前、すっごく焦ったみたいな先輩の顔が見えた。