スイーツなカレシ

中々食べようとしない私に痺れを切らしたみたいに先輩が不機嫌そうに眉を顰める。



「あのなー。二、三キロ太ったってかわりゃしねーよ。寧ろ、全然軽すぎる。」


「・・・・うそつきー・・・」



「誰がここまで運んだと思ってんだよ。軽過ぎてビックリしたわ。」



「・・・だってこないだ先輩、太ったって言った・・・」




「う・・・」



詰るように見上げると、先輩はちょっと赤い顔でバリバリと頭を掻いた。




「いや、あれは、こう柄にもなく甘い言葉を―――・・・や、まぁいい。あれは全面的に俺が悪かった。」



「?」




よく分かんないけど・・・

太ったコトあんま気にしてないのかな?


私、落ち込まなくてよい?
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