スイーツなカレシ

挙動不審な私を置き去りに、黒瀬クンが気構えもなく先輩に近づいて行った。





って、何故に!?






あからさまに睨みつける先輩に、黒瀬クンが耳打ちするみたいに小さく呟く。



「意外と余裕ないんだな、アンタ。」


「ん、だと?」





反射的に胸倉を掴もうとして、私と視線があって、舌打ちと共に手を下ろした。





黒瀬クンは何事も無かったかのように無表情のまま職員室へ歩き出す。






「て、ちょっと待ってよ高瀬クンーっ」



先輩をチラって見たけど、もう視線が合う事はなくて・・・


私は慌てて黒瀬クンを追いかけた。








て。




一体、今のはなんだったのー???
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