スイーツなカレシ
ウチに辿り着くなり部屋に飛び込んでベッドに潜り込む。
知ってたもん。
先輩とは所詮住む世界が違うんだって。
人種が違うって。
先輩はフリョーといえども、あんな男の子たちにも慕われて、キレーな女の子がこぞって寄ってくるような人で。
私は平凡極まりない女の子で。
先輩に好かれるような特技もなくて。
つり合わなくて。
それでも先輩といる時間が楽しくて、嬉しかったから。
先輩が単なるケーキのモニターを必要としているだけでも、必要とされている間は一緒にいたかったんだもん。
赤松彼方のバカーっ!!
モニター希望なら、最初からハッキリそう言えばよかったのに。
誤解させるような言葉で振りまわして、こんなに人を好きにさせといて。
・・・・胸、苦しいじゃん。