スイーツなカレシ
無視して通り過ぎようとする私の前に立ちはだかる。
・・・なんでしょーかぁ?
「え、えと・・・なんだ、その・・・昨日はゴメン。いや、スイマセンでした。泣かせるつもりはなくて・・・すんげー焦ったし・・・。あ、でも、昨日言ったコトは冗談とかじゃなくて・・・」
・・・はぁっと溜息が洩れた。
「冗談じゃないのは私だって分かってるからも、いい・・・」
「う、・・・えと、彼方サンがウザイとか言ったっつーのはツクリだけど・・・でも、あの人、誰とも付き合う気ねぇのは本当で、だから、アンタも多分ムリ・・・」
その言葉にキリッと胸が痛んで、きゅうっと唇を噛み締める。