スイーツなカレシ
真っ赤になってうろたえる私を余所に先輩は私をぎゅーっと抱きしめたままチッと舌打ちする。
「つか、オマエこそ空気読め。・・・まぁ、コレではっきり分かったっつーんならいいけど。」
「分かりたくないほど分かってハートブロークンっすよぉ~・・・彼方さんのオニッ」
分かったって一体何が?
最後にトンデモナイ暴言を吐いて、後輩クンはよたよたと去って行った。
「オマエ、成り行き分かってっか?」
「え?・・・・先輩と仲直り?みたいな?」
「・・・・ま、それでいいけど。」
首を傾げる私にくくっと笑って、先輩が手を差し出してきた。
私はドキドキしながらその手にそっと自分の手を重ねた。