夜の夢
先生になんて興味ないし、別にいっか。


「ケチって…」

「嘘!
ちょっと意地悪言っただけ。」


なんで傷ついた顔したの?

今更傷つかないでしょ?


「で、教えてくれないの?」

傷つけたみたいだし、一応聞こっかな。



「俺の兄貴なんだ。」

「お兄さん?
お兄さんどこかに行ってたんじゃないの?」

「帰ってきたんだ。」



克也のお兄さん…

話には聞いてた。

お父さんは一緒だけど、お母さんが違うって。


お兄さんは前のお母さんの子供で、再婚相手の子供が克也だって言ってた。


「結構歳離れてたもんね。
何歳だっけ?」

「25。
兄貴が学校にいるなんて、なんかやりにくくね?」


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