夜の夢
むしろ痛いものとしか思ってなかった。

男の人が勝手に気持ち良くなって終わるもの。

でも付き合う中でなくてはならないもの。


そんな葛藤をしていた事もあった。



「さくらちゃん。」

淳平さんがあたしの顔を見つめる。

その眼差しは優しくて、真っすぐだった。

目が離せなかった。



「きゃっ…!!」



淳平さんは私の脚の間に顔を埋めた。


「そんな…とこ…ダメ…!
汚いから…」

「さくらちゃんだったら汚くないよ。」


身体がおかしい。

今までとは違う。

身体に電気が走ったみたいだった。
< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop