あの星が輝くまで
この話の嵐から抜け出せるきっかけができて、俺は笑顔。
親父はどこかのお嬢様としゃべっていたみたいで、近くに女のドレスが見えた。
近づいた俺を見て、くるりと体を反転させた。
!!!!
親父の向こう側に見えた女は真っ赤なふわふわしたドレスに身を包み、長い髪をなびかせてめちゃくちゃきれいな顔で親父に微笑みかけてる姫澤柚羅莉。
俺を見て、一瞬だけ ”げっ”って顔をしたけどすぐに戻った。
俺も“初対面”として挨拶をした。
ほんとはもう会ってるけど、
それからバルコニーまでアイツを連れ出して、ドレスの話をしてたら突然ケータイが鳴った。
俺のケータイじゃないからアイツのなんだけど。
電話をとったと思ったらすぐに切って、「っていうわけで、帰るから~」
と言い残し帰ってしまった。