彼×私×彼女の事情
確かにモデルでもなっとくできる。背も高くて手足も長くて……。新人かな?テレビとか出てたら直ぐに人気者だな。っと私は勝手な想像を膨らませた。

あーもっと話をしたかった。でもあの時は正直それど頃じゃなかったし……。タイミングって難しい。不思議なものでちょっと後悔していた。


「そろそろ行こう。」


「あっ、ホントだ」



私たちはこの後、大学時代のゼミの教授が主催するパーティに呼ばれていた。パーティと言っても政治家とかの派手なものではなくただの交流会みたいなもの。女の子が居ないと殺風景になるということから私たちは何度か呼ばれている。楽しくもないおじさんたちの会話のお礼はタダで高級料理とワインが楽しめること。横の繋がりを広げれること。



 カフェを出てタクシーを拾い会場まで急ぐ。車で10分ぐらいの間もサキとずっと話していた。どうして女の子は次々と話が出来るんだろう。改めて不思議に思った。

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