彼×私×彼女の事情
「何かしてたの?」
「あっ、夜ご飯の下ごしらえを」
「じゃ、続きは私がやるわぁ。後、私は何処で寝ればいい?荷物を置きたいわぁ」
「こちらです」
お義母さんが持ってきたスーツケースとボストンバックをもち寝室に案内した。
布団を干してシーツを朝から変えて良かった。本当は俊の為だったんだけど。
何はいってんだろう?スーツケースもボストンバックも重たい。
こうなったらもぅ何が起きても怖くない。ミラクルなことが起きそうだ。
「寝室なんで自由に使って下さい」
スーツケースとボストンバックをベッドの横に置き私はノートパソコンを手に取った。
「カントリー風の可愛らしい部屋ね。ところで美樹さんは何処で寝るの?」
「私は隣の部屋で布団をひいて寝ます。服からメイク道具まで全部あるのでそのほうが迷惑かけにくいかと」
「そうね。じゃ、そうして」
普通、悪いから私ソファーでいいわぁとか言えないのかな?素直で正直者っていうのだろか?間違ってる。
「ここって何が入ってるの?」
「ベットの下ですか?変え用のシーツとかですが……」
「じゃ、出してくれる?私の服とか入れたいわぁ」
「あっ、はい」
私はノートパソコンを机に置いてベットの引き出しからシーツや予備のアロマオイルなどを出した。そして隣の部屋へ運ぶ。お義母さんは手伝わず自分の荷物を出して広げてる。私は引き出し2つ分を空にした。
ウォークインクローゼットが只の物置になってる。
意外にたくさん入ってたんだ。
入れ換えたってことは長期滞在予定なんだ。頭痛がする。