彼×私×彼女の事情
帰宅すると俊くんが家に居てくれた。
「おかえり」
「ただいま」
なんて幸せなんだろう。
しかもお義母さんは先に寝たらしい。
ヨシッっと思わずガッツポーズをしたくなる。
そして私はサキとの話をした。
私はお酒の勢いでさらに饒舌になる。
それを面倒くさそうにせずちゃんと聞いてくれる。
本当に優しいなぁ。
「本当に良かったね。僕からも話しをしていい?」
「うん。何々?」
私は気分がよくてテンションが高い。
ニコニコ笑顔で俊くんの話題に食いつく。
「僕の職業、研究者って話してたでしょ。嘘じゃ無いんだけど……学生なんだ」
??
社会人じゃなくて学生?
大学生?
それじゃ私と10歳以上年の差だったりする?
そうなると見た目の差が今後さらに広がる……それは非常事態だ。
「ごめん。隠していた訳じゃ無いんだけど……あんまり言わない方がいいって言われてて……」
たぶん言わない方がよいと言ったのはお義母さんだろう。
そんなことより私と俊くんの差が出る見た目をどう縮めるかだ。そのうち親子に間違われるよ。
兎に角、会話を途切れさせたくなかったので、素朴な疑問を聞いてみた。
「デート中のご飯代とかどうしてたの?」
「一応、医師免許あるのでアルバイトしたり、授業手伝ったり……ガッカリしたよね……嘘つきって軽蔑したよねぇ……」
「全然気にしてない。むしろ大学での研究頑張って」
「美樹最高。ありがとう」
っと俊くんは抱きついてきた。
俊くん……きっとお義母さんが秘密にしないって言うのは学生だと嫌われるじゃなくて医師って言うとお金目当ての人が現れるからだよ……俊くんらしい勘違いに私は笑えた。
「学生?ってことは大学院?」
「うん、研修終了したあと就職して医師として働こうと思ったんだけど大学院で研究することに興味もあったし留学のチャンスもあるから」
「そうなんだ」
あぁ~良かった。
俊くんの話から推測すると年齢にも嘘は無さそう。ひと安心した。
「話してくれてありがとう」
「聞いてくれてありがとう」
幸せな時間が流れてるなかふと思い出した。
「俊くんお医者さんだよね」
「うん。一応そうだよ」
「意外な真実を教えると、お義父さん、血圧高いと思うよ」
「えっ!!」
っと驚きながら私と離れ肩を掴む俊くん。
「この間、俊くんの家で会ったときお義父さんの友達が血圧が高くて悩んでるって話されて病院に行くこと進めたんだ。友達じゃなくてお義父さんかなって思って」
俊くんはあぁ~っと叫びながら頭を抱える。
「あぁ~昔から病院が苦手で病気を隠すんだよ。困ったなぁ」
「そんなに悩まなくても一度見たあげて」
「すぐにそうできたらいいんだけど、明日から学会でマレーシアに行くんだよ。だからその」
「えーーー!聞いてない」
俊くんはキョトンとした顔で言った
「うん。今はじめて言ったよ」
何?その純粋な笑顔。
子供みたいに言われたらキュンっとしちゃうよ。
あぁ~ズルい……。
これじゃ文句すら言えなくなるよ。
私って甘いなぁ。
「そのことを話すために職業のこと話したんだよ」
本当に悪気がない。
純粋な笑顔でドキドキする。
「今後も学会とかで会えないときあるけど仲良くしようね」
「うん」
学会は今日決まったわけではないはず。
いう機会はあったはず。
なんでもっと早く教えてくれなかったの?の一言が言えない。
うんっと可愛く返事している自分って……。
なんだか笑えた。
情けないとか悔しいとかじゃない。
あっぱれや清々しい気分に似ていてダメな自分が好きになれた瞬間がそこにあった。
「おかえり」
「ただいま」
なんて幸せなんだろう。
しかもお義母さんは先に寝たらしい。
ヨシッっと思わずガッツポーズをしたくなる。
そして私はサキとの話をした。
私はお酒の勢いでさらに饒舌になる。
それを面倒くさそうにせずちゃんと聞いてくれる。
本当に優しいなぁ。
「本当に良かったね。僕からも話しをしていい?」
「うん。何々?」
私は気分がよくてテンションが高い。
ニコニコ笑顔で俊くんの話題に食いつく。
「僕の職業、研究者って話してたでしょ。嘘じゃ無いんだけど……学生なんだ」
??
社会人じゃなくて学生?
大学生?
それじゃ私と10歳以上年の差だったりする?
そうなると見た目の差が今後さらに広がる……それは非常事態だ。
「ごめん。隠していた訳じゃ無いんだけど……あんまり言わない方がいいって言われてて……」
たぶん言わない方がよいと言ったのはお義母さんだろう。
そんなことより私と俊くんの差が出る見た目をどう縮めるかだ。そのうち親子に間違われるよ。
兎に角、会話を途切れさせたくなかったので、素朴な疑問を聞いてみた。
「デート中のご飯代とかどうしてたの?」
「一応、医師免許あるのでアルバイトしたり、授業手伝ったり……ガッカリしたよね……嘘つきって軽蔑したよねぇ……」
「全然気にしてない。むしろ大学での研究頑張って」
「美樹最高。ありがとう」
っと俊くんは抱きついてきた。
俊くん……きっとお義母さんが秘密にしないって言うのは学生だと嫌われるじゃなくて医師って言うとお金目当ての人が現れるからだよ……俊くんらしい勘違いに私は笑えた。
「学生?ってことは大学院?」
「うん、研修終了したあと就職して医師として働こうと思ったんだけど大学院で研究することに興味もあったし留学のチャンスもあるから」
「そうなんだ」
あぁ~良かった。
俊くんの話から推測すると年齢にも嘘は無さそう。ひと安心した。
「話してくれてありがとう」
「聞いてくれてありがとう」
幸せな時間が流れてるなかふと思い出した。
「俊くんお医者さんだよね」
「うん。一応そうだよ」
「意外な真実を教えると、お義父さん、血圧高いと思うよ」
「えっ!!」
っと驚きながら私と離れ肩を掴む俊くん。
「この間、俊くんの家で会ったときお義父さんの友達が血圧が高くて悩んでるって話されて病院に行くこと進めたんだ。友達じゃなくてお義父さんかなって思って」
俊くんはあぁ~っと叫びながら頭を抱える。
「あぁ~昔から病院が苦手で病気を隠すんだよ。困ったなぁ」
「そんなに悩まなくても一度見たあげて」
「すぐにそうできたらいいんだけど、明日から学会でマレーシアに行くんだよ。だからその」
「えーーー!聞いてない」
俊くんはキョトンとした顔で言った
「うん。今はじめて言ったよ」
何?その純粋な笑顔。
子供みたいに言われたらキュンっとしちゃうよ。
あぁ~ズルい……。
これじゃ文句すら言えなくなるよ。
私って甘いなぁ。
「そのことを話すために職業のこと話したんだよ」
本当に悪気がない。
純粋な笑顔でドキドキする。
「今後も学会とかで会えないときあるけど仲良くしようね」
「うん」
学会は今日決まったわけではないはず。
いう機会はあったはず。
なんでもっと早く教えてくれなかったの?の一言が言えない。
うんっと可愛く返事している自分って……。
なんだか笑えた。
情けないとか悔しいとかじゃない。
あっぱれや清々しい気分に似ていてダメな自分が好きになれた瞬間がそこにあった。