彼×私×彼女の事情
本部に戻り今後の打ち合わせ。


オープン日はもちろん延期。


私は急に呼び出され休憩の半分が無くなっただけで済んだ。しかし本部の人達は思わぬ仕事が増えて大変そう。私が手伝える仕事でもないのでさっさと帰宅。


休憩が半分無くなったけど残業もないからいい気分……って思った瞬間思い出した。

お義母さんがいるんだった。


小言を言われたり、俊くんとの中を邪魔されるのも辛い。しかしプライベートの自由を無くされるのも辛い。


束縛とも監視とも違う苦痛がある。


買い物して帰りたい。


でも無理だなぁ。


お義母さん置いて遊んでると思われるのも後々にマイナスになって返ってくる。


自分の不運を嘆いているとメールが入ってることに気がついた。


確認すると俊くん。


唯一の癒し。


帰国が早まるかもっと書いてあった。
私は嬉しい。早く会いたい。我慢できない。


お土産何がいいか書かれていた。マレーシアって何が名産?知識がない。


俊くんの趣味……ちょっと恐いがお任せしよう。


もうひとつ未読メールがあったので確認する。


サキからだ。


決戦は明日。
鈴ちゃんに連絡頼むと入ってあった。


急だなぁ。


しかも決戦って……。


サキも私も二股には厳しくなってしまう。


感情的になっていることは解っているが大人になりきれない私がいる。


勝手に自分と重ねてる……。明日は二人がちょっとでもいい方向に行くようにしないと。


ってそんなこと無理だなぁ。


私が一番よく知ってることだ。







































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