彼×私×彼女の事情
「彼が緊急で呼び出し。だから車を取りに行ってるの。そのまま一緒に帰ろって思って。」


「お医者様も大変ね。」



「病院からじゃないみたいだけど……。」



えっ?どういう意味?


それより冷や汗がでる~。
サキ〜早く来てっと叫びたかった。


「あっ、着いたみたい。」


やった!
早く帰って~。


「ねぇ、なんか顔色悪いよ。一緒に送ってもらったほうがいいよ?」



恵子の天然……。


たまにわざとかな?っと感じることがある。


もぅいいよ~解放してぇ~。


引きつた顔が戻らなくなりそう。


「大丈夫。明日、病院に行から。タクシーもあるし教授にも挨拶してから帰りたいし。」


「そう。じゃ、またね。お大事に。」


「ありがとう。バイバイ。」


恵子は去って行った。



「楽しかった?」



「うわぁっ。」


突然耳元で声がして思わず叫んだ。



「恵子と楽しそうだったじゃん。」


声の主はサキだった。


「見てたの?」



「仕返し。」


 どうやらサキは恵子と話している姿が面白かったらしい。しばらく隠れてみていたとのこと。


「もう。イジワル。」


といいつつ二人で笑った。


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