地味子ちゃんの知られざる秘密
葉琉が気を取り直すように言った


「ま、まぁ
上に登ろーよ!」


葉琉は登って行った


「先、どーぞ?」


天木紫葵が気遣いを見せる


「そっちこそ、先に登ったら?」


私は平然と返した


「………それじゃ、お先に」


やっぱり社交辞令だったようだ


「どーぞ」


天木紫葵もスルスルと登って行った


それを見届けてから、私も登った











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