地味子ちゃんの知られざる秘密
そして


「お前さ~、いい加減起きたら?」


天木紫葵が呆れた様に言った


「ヤだね
せっかくの、休息をこれ以上邪魔すんな」


『せっかくの』を強調した紫音という名前の人


まだ、目元を手で隠してるからどんな人かさえよく分からない


「葉奈ちゃん、どーしたの?ボーッってしてるよ?」

葉琉に言われて気付いた


「あぁ、そうだった?」


この人達は見た目で判断したりする人じゃないんだなって思ったから

ちょっと驚いた


「葉奈ちゃんもそのメガネ取っちゃったら~?」


取っちゃえ~

イェイェ~イ


気分が乗ってる葉琉


ウザ………


だけど、その通りかな

って思ったから、メガネは外した


「やっぱ、葉奈ちゃん可愛すぎる~!!」


ガバッと抱き着かれた


「………葉琉、恥ずかしいんだけど」


ここ、私たちだけじゃないんだけど……


「え~、葉奈ちゃんが恥ずかしがるなんて、レアだ~~!!」


いいから、離せ!!


「葉琉、お前紫音の次は双子の兄弟構うか」


天木紫葵がツッこむ


「いいじゃ~ん、葉奈ちゃんめっちゃ可愛いんだよ~」
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