地味子ちゃんの知られざる秘密
一方、葉奈ちゃんと葉奈ちゃんを連れていった紫音くんは、というと―――















毎年葉奈が使っていた部屋のベッドに葉奈を横たえた


「……具合、悪かったかな?」


紫音は呟いた


もし、具合が悪くても葉奈のことだからガマンしていただろう


だから葉奈のことで、どんな些細なことでも見逃さないようにと、葉奈を見ていたつもりだった


ソッと葉奈の頭を撫でた


小さい頃、よく母親に頭を撫でてもらっていたのを思い出す

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