地味子ちゃんの知られざる秘密
この人の隣にいれば、きっと大丈夫


そんな心強い紫音に抱きしめられたら、眠くなってきた


「…紫音…」


顔を上げようとすると


「寝ていいよ
葉奈のことだから、あまり寝てないと思ってたし」


本当に、何でも分かってくれる優しい人


「じゃぁ……ずっとこうやっててくれる?」


瞼が閉じそうになるけど、必死に言葉を紡ぐ


「あぁ
だから、ゆっくり休んで」


その言葉の後、私の瞳は閉じた

< 214 / 300 >

この作品をシェア

pagetop