地味子ちゃんの知られざる秘密
「…」


柔らかく微笑んだままの紫音


色々あったからね…


紫音は顔には出さず心の中で呟く


俺も、色々あった―――


ま、この話はいますることじゃないからね


「これからは、一緒に思い出つくろ?」


紫音が言った


「うん!
絶対に一緒よ?」


今日の葉奈は、子供のときみたいに無邪気で真っ直ぐだ


俺が最初に美しいと思った葉奈そのものの姿



















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