地味子ちゃんの知られざる秘密
急に顔が現れた


天木紫音の顔だった


「あっれ~?
紫音くん、メガネとヅラは~?」


あ、そういえば


「あんなダサいの、ずっと付けてられるか……」


ウンザリしたように言う


「あんまり似てないね~」


「よく言われる」


よく言われるんだ…


確かに、言われなきゃ分からないような…


「でも表情の感じとかは似てるね~」


「……うれしくない」


葉琉の最後の一言で、不機嫌になった
< 35 / 300 >

この作品をシェア

pagetop