迷い子
日々を重ねるごとに、私たちの絆は深まっていった。
海子姉は私に本当の妹のように接してくれたし、私も海子姉を本当の姉のように慕っていた。
恭平については、第一印象があまりよくなかったが、今では頼れるお兄さんのようで、真由はかわいい妹のようだった。
真由は見た目の割りにしっかりしていて、私に勉強を教えて欲しいと言って来ることもあった。
学校へ行かなくなってしまってちょっと縮んだかもな…と思う脳みそをフル回転させ、できるだけわかりやすいように教えた。
勉強が終わる度に、「綾姉ちゃんありがとう」と言って笑う真由がかわいくてしょうがなかった。