迷い子
空気のような存在になってしまった私からしたら、何かしらいじめのようなアクションがあるほうが、まだマシではないかと思えるぐらいだった。
一人は淋しい…
2年になってもクラスが一緒になった隆輝。
チラリと横目で見ても、私の視線には気付いてくれない。
いや、気付いているのかもしれないけど…
真面目に先生の話を聞き、黒板に書かれた字をひたすらノートに写していた。
私は一つため息をつくと、机に突っ伏した。
無視されるようになってから、何も行動しなかったわけじゃない。
親しい友達の所へ行き、名前を呼んで声をかけたりもした。
ほかにもいろいろと試したけど、効果はなかった。
だから私は一人でいるしかないんだと、諦めた。