迷い子
「ったく…ほら、次やるぞ!」
それからも王様ゲームは続けられ、海子姉が王様になった時にはさっきの腹いせか、腹筋100回だとか、腕立て100回だとかをやらされ、ヘトヘトになっていた。
真由はまだ小さいからと、5回でいぃよと言っていた。
「鬼め…」
ボソリと言った言葉が聞こえたのか、海子姉は笑いながら私の頭をコツいた。
こ、こわい。
そんなこんなでゲームが終わる頃には日も暮れ、夜になっていた。