迷い子

「こんなことしてる場合じゃない…!」


追いかけたい気持ちを抑え、私は再び海子姉の家へと足を向けた。


海子姉の家に着くと、もう恭平も真由も来ていた。


そこにはいつもの明るい空気とは違い、重く、静かな空気が私たちの周りを取り囲んでいた。


上がった息を整えつつ、みんなの側へ座る。

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