迷い子

「お願い…隆輝…こっち、向いてよ…」


ついには私の目から涙が出てきてしまった。


もう耐えられない。


好きな人にも無視されるなんて…


私は何かしたんだろたうか?


隆輝にも…そしてみんなにも…。


誰か、教えて…。


私は何もかも諦めるようになった。


学校へ行ったって行かなくたって、私を叱る人はいないんだ。


そして私は、夜の街でふらつくようになった。
< 6 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop