迷い子

気がつくと、恭平は金色の粉になってしまっていた。


一つ風が吹いて、一気に恭平を空へと連れていってしまった。


「さぁ、あとは君だけだよ?君はどうするの?」


「私も…過去を知りたい。でも、その前に会いたい人がいるの。必ずここへ戻ってくるから…だから、行ってもいい?」


「…。」


じっとスレイドの目を見つめる。


ふと、優しい目元になると、わかったよと言ってくれた。
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