迷い子

「ありがとう!」


そう言うと、私は公園を飛び出した。


私が向かった先は…何度か来たことのある、隆輝の家だった。


久しぶりに見る家に、懐かしさがこみ上げる。


時間はまだそんなに遅くない。


インターホンに手を伸ばすと…


「あれ…?」


手がすり抜けてしまった…。
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