絶対、逃がさない!(短編)
ようやくちょっとは読めるようになった字を書く。
ごめんね、ひなちゃんって・・・。
大好きな、怪獣のイラストも描いたりして、最後にセロテープで四葉のクローバーを貼り付けた。
特製しおりの完成。大人の目からみれば、とてもつたないものかもしれないけれど、それはそのときのおれにとっては、一生懸命、心をこめて作った力作だった。
言葉では上手に謝れないから・・・明日、これを渡そう・・・って思ったんだ。
だけど・・・。
陽菜は翌日、公園に現れなかった。
ていうか・・・おれがいると、公園には来なくなった。
明らかに避けられるようになった。
当然の結果だ。
陽菜の姿を遠くで見つけても、おれに気がついたら、脱兎のごとく、逃げ出すようになった。
その態度に、おれは謝る気なんてまったくなくなって、ますます、いじわるな気持ちを募らせていくんだ。
ごめんね、ひなちゃんって・・・。
大好きな、怪獣のイラストも描いたりして、最後にセロテープで四葉のクローバーを貼り付けた。
特製しおりの完成。大人の目からみれば、とてもつたないものかもしれないけれど、それはそのときのおれにとっては、一生懸命、心をこめて作った力作だった。
言葉では上手に謝れないから・・・明日、これを渡そう・・・って思ったんだ。
だけど・・・。
陽菜は翌日、公園に現れなかった。
ていうか・・・おれがいると、公園には来なくなった。
明らかに避けられるようになった。
当然の結果だ。
陽菜の姿を遠くで見つけても、おれに気がついたら、脱兎のごとく、逃げ出すようになった。
その態度に、おれは謝る気なんてまったくなくなって、ますます、いじわるな気持ちを募らせていくんだ。