絶対、逃がさない!(短編)
2
また、逃げられた・・・。
ここまで逃げられると、こっちも燃えてくるというか・・・。
中学生になった。
これではれて校区も一緒になって、同じ学校。
・・・と、思っていたら・・・
陽菜はいなかった。
陽菜と同じ小学校出身のやつらに聞いたら、中学受験をしたと答えた。
二駅先の、私立女子中学に見事、合格したと。
また、逃げたとしか、思えなかった。
絶対、おれと同じ中学に通いたくなかったから、受験したと、おれは確信していた。
陽菜、みつけたら、憶えてろよ。