絶対、逃がさない!(短編)
3
朝からうっとうしい雨が降り続いて、制服クリーニングに出すのはいやだから電車でいけと・・・勝手な母親に命令されて、今日は電車通学だ。
朝と変わらず、帰りの電車も混んでいる。
入り口付近で、クラスのやつらと話しているとふっとなにかを感じた。
おれには、陽菜をみつけるセンサーでもついているのだろうか?
時々、そう思う。
陽菜はおれたちがいるのとは別の、出入り口にいた。
手すりにつかまって、ぼんやりと外を見ていた。
無防備にぼ~ッとたっているなんて、痴漢でもよってきたら、どうするんだよ。
どんどん車内は混んできているし、もっと警戒しろ!
そう思いながらついきついまなざしで陽菜をみていると、視線に気がついた。
おれのほうをみて、すぐに視線をそらす。
・・・なんだよ、その反応。
ほんと、むかつく。
おれをみると、化け物を見つけたみたいな、顔しやがって。
おれだって、いつまでも、いじめっ子じゃないんだぞ。
朝と変わらず、帰りの電車も混んでいる。
入り口付近で、クラスのやつらと話しているとふっとなにかを感じた。
おれには、陽菜をみつけるセンサーでもついているのだろうか?
時々、そう思う。
陽菜はおれたちがいるのとは別の、出入り口にいた。
手すりにつかまって、ぼんやりと外を見ていた。
無防備にぼ~ッとたっているなんて、痴漢でもよってきたら、どうするんだよ。
どんどん車内は混んできているし、もっと警戒しろ!
そう思いながらついきついまなざしで陽菜をみていると、視線に気がついた。
おれのほうをみて、すぐに視線をそらす。
・・・なんだよ、その反応。
ほんと、むかつく。
おれをみると、化け物を見つけたみたいな、顔しやがって。
おれだって、いつまでも、いじめっ子じゃないんだぞ。