絶対、逃がさない!(短編)

 小学校になっても、陽菜とは同じ学校に通えると思っていた。

 家は公園をはさんで、近かったし。

 でも、小さいおれにはわからなかったけど、公園を境に学校区がわかれていて、違う小学校だった。

 あれは、ショックだった。

 それでも小学生の遊び場といえば、公園で、陽菜にはよく出会った。

 でも、陽菜はおれをみるとダッシュでにげるんだ。

 逃げられると、追いかけたくなるおれは、当然、追う。

 そして、陽菜を捕まえる。

 ・・・捕まえた陽菜は、もう目を潤ませて、半泣きで・・・そりゃあもう、可愛かったんだ。

 ・・・なんか、おれ、思い返すと、危ない奴? ・・・深く考えるのは危険なので、やめておこう。




 
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