狼たちと一人のお姫様



逃げろー!!



という感じで、逃げたい…が、そう簡単にいくはずがなかった…。


走ろうとした瞬間、

パシッ…と腕をとられる。



「きみ、俺等とあそばない?」


低音ボイスが、背中に悪寒をはしらせる。




おえっ…誰が、てめーらとあそぶかっつーの!!


こんなところで、あそんで汚されたくないっ。


はやく、職員室いって、文句言ってやる…っ!



「すいませんけど、あたし職員室にいかなきゃならないんで」




本当のことを言ってみるものの、男子がここで引き下がるはずない。


「そんなの、俺等とあそんでからにしよーよ」





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