狼たちと一人のお姫様


ニコニコと笑顔を絶やさず、でも声は心配しているような。


「…」


あたしは、「は?」と、ただ呆然とすることしかできなくて。


でも、次の言葉で目が覚めた。



「女の子に手を出すのも悪いけど、女の子が乱暴なのもいけないなぁ…」



そういう彼に、冷や汗が垂れるのは……なぜ?


な、なんか…この人から嫌な予感がする~っ



逃げろおぉぉ~っ、とダッシュする前に…、


グッと腕を捕まれて……。


「お仕置き、してあげる」




…は? お仕置き?オシオキ?OSIOKI?
< 8 / 15 >

この作品をシェア

pagetop