狼のト・リ・コ
「あ、そーいえば」
ホールはもの凄く人で埋まっていた。
・・・こんなにも挨拶しなきゃいけないの?
これからしなければいけないであろう、作り笑いで挨拶周りの疲労具合を考えるとげんなりしてしまう。
ユリは、そんなこと気にも留めずに何か思い出したように言う。
「何」
「え、機嫌悪っ!!」
「うっさい」
「えー・・・ま、いいや。あのね、レイの部屋行くとき、恭がいたような気がしたんだよね・・・気のせいかな?」
「あー・・・いや、なんか川村さんがもう着いてるみたいなこと言ってたから、間違いないよ」
何気なく辺りを見渡すも、恭の姿は見つからず、代わりに見えるのはお偉いさんやその息子やお嬢ばかり。
・・・はぁ。
「・・・」
「え、なに?ユリが静かだと気持ち悪い」
「嫌な予感が・・・するんですけど」
「え、嫌な予感?」
「うん。なんか・・・「「レイ!!」」
・・・
ゆっくり、ゆーっくりと首を回し、後ろを向く。
そこにいたのは、
「レイ、ユリ、久しぶり!」
相変わらず笑顔がまぶしい恭と。
「お前、ここで何してんの」
どこまでも偉そうな悠斗だった。
ホールはもの凄く人で埋まっていた。
・・・こんなにも挨拶しなきゃいけないの?
これからしなければいけないであろう、作り笑いで挨拶周りの疲労具合を考えるとげんなりしてしまう。
ユリは、そんなこと気にも留めずに何か思い出したように言う。
「何」
「え、機嫌悪っ!!」
「うっさい」
「えー・・・ま、いいや。あのね、レイの部屋行くとき、恭がいたような気がしたんだよね・・・気のせいかな?」
「あー・・・いや、なんか川村さんがもう着いてるみたいなこと言ってたから、間違いないよ」
何気なく辺りを見渡すも、恭の姿は見つからず、代わりに見えるのはお偉いさんやその息子やお嬢ばかり。
・・・はぁ。
「・・・」
「え、なに?ユリが静かだと気持ち悪い」
「嫌な予感が・・・するんですけど」
「え、嫌な予感?」
「うん。なんか・・・「「レイ!!」」
・・・
ゆっくり、ゆーっくりと首を回し、後ろを向く。
そこにいたのは、
「レイ、ユリ、久しぶり!」
相変わらず笑顔がまぶしい恭と。
「お前、ここで何してんの」
どこまでも偉そうな悠斗だった。