あたしがメイドよ喜びなさい
奴は阿呆みたいな顔で、こっちを見ている。
そうよ、全中高生の憧れの的、あたし様がメイドなんだから。

あんた、贅沢なのよ。

「め、メイドって、ここの?」
「決まってんじゃない。今からもうひとりのメイドとご近所挨拶に行くんだから」

さっきまでは嫌々だったけど……。
こうなりゃ仕方ないわ。
とことんメイド、やり尽くしてやる。
楽しんじゃうんだから。

「晴ー、着替えた?行きましょうよ」
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