星のように輝く女(ひと)
真っ暗な
「なに、それで満足?」
「…幸せ」
「そのときだけでしょ」
「それでもいいの」
「虚しいやつ」
彼女は唇を噛みしめた。
「どうしようもないんだよ…
いくら頑張ったって届くはずないんだから」
「今から頑張ればいいじゃん」
「すぐにどうこうなる問題じゃないでしょ?
あと一年しないうちに…彼はいなくなる」
今度は俺が何も言えなくなる。
あぁ、世界とは、よくできているものだな。
俯く彼女を見て不意に、そんなことを思った。