少女が望む宝
「さあ!行こうよ
地図によるとー……」
羊皮紙を広げて行き道を探すリース
「よっし!!分かった
西だってさー」
ルンルンと軽いスキップで
西に向かうリース
後から小走りで追いかけるラリー
マイペースに歩きで追いかけるベン
「おいラリー」
リースには聞こえないぐらいの声で
ラリーを引き留めたのはベン
「な、なんですか…?」
「ラリーさ、こうゆう事に
関わらなさそうに見えるんだけど」
「よくわかりますね
僕は宝物なんて信じてないですから」
「…ふーん」
「……でも」
「なに?」
「し………かたなく…です…
……リースが、必死に言うもんだから」
「あ、やっぱり?
リースに言われたら
信じてみたくなるよねーなんか」
「いやっ…信じてみたくなったんじゃ…
……ないです……
仕方なくですから……」
「はいはい、ほらっリース見失うぞ~!」
苦手だ。と思ったと同時に
隠してもムダかな。とも思ったラリー
……ベンの言う通り
本当に少しだけだけど
リースを見てたら
信じてみたくなったんだ
………少しだけ。