少女が望む宝
右
ジャリ…。
「どうしたリース」
足を停止させるリースに
ベンは問いかけた
「いま、ラリーの声…した?」
どう見てもリースの顔色は良くない
それを感じるとベンは走って
来た道を戻る。
「ベンっ…」
「きっと声したよ。
俺には聞こえなかったけど
リースには聞こえた。
まあ戻っちゃって良いだろ!」
軽くあしらうものの
ざわつきを感じとったベン
「はやく!」
「う、うん!」
2人は走ってもときた道を引き返し
左に進んでいった。
「ラリー…」