少女が望む宝
「ずっと一本道だ!
大丈夫、ラリーは居るよ」
「…うん…」
走りながら今にも
泣き出しそうにするリース
ベンは速度をあげて
リースの手をひいて走った
光が射し込んで
リースとベンの緊張は
少しだけほどけて森を抜けた瞬間。
「うわっ!!」
2人の足は断崖絶壁ギリギリに
出された。
目の前に広がるのは
青い海と、尖った岩達
目線を下に落とすと
両手でなんとか岩にしがみつく
「ラリー!!!!!!!」