少女が望む宝
「おーい!そろそろ行かねえと
陽が暮れるぞ~…って
ありゃ…早かった…か?」
「ベン!どこ行ってたの?
何が早かったの?」
「やあー別に……
リース、もう大丈夫なんだな?」
「うん…!平気ー
じゃあ行こうか?」
「ああ…うん。そうだな
ちょっ、ラリー!来いよ。…聞いた?」
「…いえ…聞かない方が良いって
リースも話したくないみたいで」
「…やっぱりかあ…」
「??…ベンは知ってるんじゃ」
「知らないんだよ。誰もな
孤児院の家族…誰1人として知らない」
「誰も…」
「2人とも早く行こう!」
「「あ、はい!!」」