少女が望む宝



「おーい!そろそろ行かねえと
陽が暮れるぞ~…って
ありゃ…早かった…か?」


「ベン!どこ行ってたの?
何が早かったの?」


「やあー別に……
リース、もう大丈夫なんだな?」


「うん…!平気ー
じゃあ行こうか?」


「ああ…うん。そうだな
ちょっ、ラリー!来いよ。…聞いた?」


「…いえ…聞かない方が良いって
リースも話したくないみたいで」


「…やっぱりかあ…」


「??…ベンは知ってるんじゃ」


「知らないんだよ。誰もな
孤児院の家族…誰1人として知らない」


「誰も…」


「2人とも早く行こう!」



「「あ、はい!!」」




< 24 / 45 >

この作品をシェア

pagetop